法務の仕事はきつい？

法務の仕事は、非常にハードできついと言われることがあります。その理由について解説します。

法務部の仕事がきついといわれる場合の理由

法務部の仕事がきついといわれるのには、いくつかの理由があります。代表的な理由についてまとめました。

成果が数値評価されづらいから

営業の場合は契約件数など具体的な数字でその人の働きがわかりますが、法務部はそういったものがありません。工夫や努力をしながら日々の業務に取り組んでいたとしても、数値化されないためにそれが周りに伝わらず、つらさを感じてしまうことがあります。

法改正を追い続けなくてはならないから

法務部は法律の専門家として、常に最新の法改正について理解していなければなりません。

常にリサーチと勉強を継続して行かなければならないのも、法務の仕事がきついといわれる理由です。

休日出勤や残業が多いから

職場によっては非常に休日出勤や残業が多く、精神的な辛さを感じることがあります。これは、業務量に対して、法務部の人員が不足している場合に起こりやすい問題です。

業務量に対して給与が低いから

法務部の年収は高く、全世代の平均は579万円です。しかし、それでも割に合わないと感じるほど業務量が多く、悩んでいる方もいます。

法務部は専門性が高いため、法律の知識を持っていない他の部署にはなかなか仕事を手伝ってもらえません。結果的に法務部が担当しなければならない業務量が多くなるため、不満につながりやすいポイントです。

参照元：転職会議（https://jobtalk.jp/salary_matome/jobs/26）

求められる役割が大きいから

法務部が理解しておかなければならないのは、法律に関することだけではありません。例えば、法的リスクにいち早く気づくためには、自社の事情内容について正しく把握している必要があります。

また、契約書の診査について件数が重なってしまったような場合は、納期との戦いになります。スピードと質の両方が求められる中、専門性の高い法務関連の業務がきた場合はそれにも対応しなければなりません。求められる役割が大きいのも、きついといわれる大きな理由です。

顧問弁護士と連携して業務効率化

法務部の仕事量が多く、対応している業務が過酷な状況を改善するのに効果的なのが、顧問弁護士との連携です。どちらがどのような業務を担当するのか事前にしっかりと取り決めておき、効率よく業務に当たれるように工夫してみるのがおすすめです。

社内対応が必要なものについては法務部が、その他解決までに時間がかかりそうな法律対応は顧問弁護士が行うなどの選択肢があります。