商標関連

ここでは商標とはどのようなものなのか企業にとっての役割や機能について説明。

また弁護士に商標関連の業務を依頼するメリットについても解説しています。

商標とは

商標とは企業の提供する商品やサービスを表すために付ける、文字や図形から成り立つトレードマークのことです。

商標には出所表示、品質保証、広告の機能があり企業の信用やブランドに大きく関わってきます。

商標が権利として認められるためには登録が必要で、先願主義なので先に出願した商標が権利を有することになります。

登録すると独占的使用権が付与され、第三者による類似商標の使用禁止権も同時に付与されます。

他社が似たようなサービスを行っていた場合には、商標権を明らかにして権利侵害があった場合には差止請求や損害賠償請求を行うことが可能です。

商標を登録しないと第三者にそうした権利を渡すことになるリスクが生じます。

そうした商標を取り扱うには専門的な知識が不可欠となります。

類似商標の調査や出願はすぐにできますが、審査は8～14ヶ月ほどかかり審査が通って、登録手続を行ってから登録受領までも多少時間がかかるので、要注意です。

情報参照元:特許庁　商標審査着手状況[2021年7月5日現在](https://www.jpo.go.jp/system/trademark/shinsa/status/cyakusyu.html)

商標関連を弁護士に依頼するメリット

商標は企業にとって自社の事業やサービスを守るために重要な意味がありますが、出願すれば必ず審査に通るわけでは有りません。

手続補正指令を受けたり、拒絶されることがあり再審査を求めるケースもあります。

こうしたやりとりを企業内部で行うと手間と時間がかかり、本業に影響することも考えられますので弁護士に依頼した方が安心で確実です。

また登録後に商標権が侵害されトラブルが生じた際も弁護士なら適切に対応できるメリットがあります。

商標権は他社から侵害されること以外に、他社から商標権侵害を指摘されることもあります。

このような場合に弁護士に相談せずに放置してしまうとトラブルが大きくなり、訴訟問題に発展しかねません。

提供する商品やサービスの数が多く、商標登録の頻度が高い企業は自社で対応するより弁護士と顧問契約をした方が効率的です。

調査から出願代行、商標権侵害の対応までカバーできる顧問弁護士に依頼できればトラブルも発生しにくくなるでしょう。

【注目】社内弁護士経験のある弁護士と顧問契約をするメリット

商標登録は先願主義なので何よりもスピードが重要です。

そのため弁護士に商標関連の法務を依頼する場合も法律知識だけでなく対応力や迅速さが求められます。

その点、社内弁護士の経験者の方が企業事情の理解度は高いです。